新500円玉、なぜ自動販売機で使えないの? 対応遅れの3つの理由

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みなさん、新500円玉、使えますか?

実は、この新しい500円玉、いまだに私のまわりの自動販売機ではほとんど使えないんです。。。

2021年10月に発行され、すでに3年ほど経過していますが、発行当時とほぼ状況は変わっていません。

今回は、なぜいまだに使えないのか、その理由を詳しく解説していきます。

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目次

1.本記事のテーマ

  • 新500円玉の偽造防止構造が原因
  • 半導体不足の影響
  • コスト・流通量の影響
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2.新500円玉の偽造防止構造が原因

https://www.taiseicoins.com/magazine/2126/

新500円玉の最大の特徴は、偽造防止のために導入された「バイカラークラッド」という特殊な二重構造になっていることです。外側はニッケル黄銅、内側はクロムメッキされた鋼製の芯材という、異なる材質が組み合わされています。

自動販売機の硬貨選別機は、硬貨の材質や重さ、大きさなどの特性を基に、硬貨の種類を判別しています。しかし、新500円玉の二重構造は従来の硬貨とは異なるため、選別機がこれを正しく認識できず、受け付けてくれないのです。

こうした構造上の問題のほか、半導体不足の影響もあり、自販機の改修が思うように進まず、新500円玉に対応できる自販機の割合は現在2~3割程度にとどまっているのが実情です。

しかし、2024年7月の新紙幣発行に合わせて、新500円玉対応の自販機設置が進む可能性もあるため、今後の動向に注目が集まっています。

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3.半導体不足の影響

https://www.e-mechatronics.com/mailmgzn/backnumber/202108_2/mame.html

自動販売機の改修には新しい硬貨選別機が必要ですが、半導体不足の影響で納期が遅れており、「2024年7月の新紙幣が出回るタイミングでも機械更新ができない事態もありうる」と指摘されています。

半導体不足の影響

1.自動販売機の硬貨選別機には半導体が使用されているため、半導体不足の影響を受けている
2.半導体不足により、新しい硬貨選別機の生産や供給が遅れている
3.自販機メーカーや飲料メーカーは、新500円玉に対応するための自販機改修を進めたいが、新しい選別機が手に入らない状況がある

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4.コスト・流通量の影響

https://www.asahi.com/articles/ASP6P66JSP6PULFA019.html

新500円玉の直径はこれまでの五百円硬貨と同じ26.5mmに設計されています。重さはわずか0.1グラムだけ増えた7.1グラムとなっています。

かし、わずかそれだけの差であっても、自販機内部のセンサーは正規の硬貨ではないと判別します。

新硬貨に対応するには自動販売機1台ごとのセンサーを交換する作業が必要となり、手間もコストもかかります。
あわせて発行枚数も大きな問題です。古い500円玉が50億枚発行されている一方、新500円玉令和3年度に2億枚、4年度に3億6500万枚が発行されただけです。
この流通量不足も対応を見合わせる原因となっています。

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