就職氷河期世代活躍支援 限定求人や助成金 各種支援を上手に活用しよう

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厚生労働省では、バブル崩壊後の1990~2000年代、雇用環境が厳しい時期に就職活動を行い、現在、様々な課題に直面している方々(就職氷河期世代)に対する支援を開始しました。

私も就職氷河期世代です。

当時は本当に求人数が少なく、私も200社くらいに手書きで葉書を出し、資料請求しながらの就職活動でした。スマホのある今の方、メチャメチャうらやましいです(笑)

初めの滑り出しがうまくいかないと、なかなかその後に上手く軌道に乗れず、満足のいく働き方ができなかった方も多かった世代です。

その結果、現在、不本意ながら不安定な仕事に就いている方、無業の状態にある方、社会参加に向けた支援を必要とする方に対して、就職・正社員化の実現や社会参加への実現を目指した具体的な支援を実施しています。

今回は、この就職氷河期世代限定の支援施策について、ポイントをまとめてみました。



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目次

1.本記事のテーマ

  • 支援を実施するプラットフォーム(支援機関)
  • 支援の対象者
  • 氷河期求人とは
  • 事業主が得られる助成金


2.著者の経験

これまでの主な職歴は、人材サービス業とコンサル業での勤務です。

人材サービス業では14年間勤務し、約3,500名の求職者のみなさんへお仕事をご紹介してきました。また、コンサル業では7年間人事業務に携わり、新卒や中途採用、教育・研修などを行ってきました。


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3.支援を実施するプラットフォーム(支援機関)

就職氷河期世代の方々の、就職・正社員化の実現、多様な社会参加への実現を目指した支援を実施しています。地域ごとのプラットフォーム(支援機関)を設け、分業して就業支援に取り組んでいます。

民間企業と連携した体制となっていますので、それぞれの目的に併せて、支援を選択しましょう。

(1)ハローワーク

言わずと知れた全国のハローワークでの職業支援です。

不安定な就労状態にある方が利用できる専門窓口を設置することで、無料で受講可能な職業訓練の提供と安定就労に有効な資格習得支援を行い、求人とのマッチングの向上、就職・正社員化の実現を目指すことを目的としています。

本来のハローワークの業務に、氷河期世代の専門担当、専門コーナーが設置されています。

ハローワークの支援例
  • 就職氷河期世代専門窓口の設置
  • 就職氷河期世代限定・歓迎求人」の紹介
  • 応募書類の作成支援や面接指導
  • 希望する仕事のためのスキルや知識を習得(ハロートレーニング)
  • 就職氷河期世代向けセミナー(各種セミナーの開催)
  • 就職後の定着支援


(2)地域若者サポートステーション(サポステ)

地域若者サポートステーション(サポステ)では、何らかの理由により現在仕事をしていない方を対象に、就職のための準備から職場定着・ステップアップまでの継続的な支援を行っています。

直接的な仕事の斡旋ではなく、いわゆるスキルアップ講座の設置です。

目的が「就職氷河期世代限定・歓迎求人」の紹介と就業です。ある程度の求人は確保されているので、あまり気を張らずに、スキルアップのために参加してみることはおススメです。

サポステとは | サポステ[地域若者サポートステーション] (mhlw.go.jp)

サポステの支援例
  • 専門的な個別相談支援
  • 自分に合った仕事を探すためのジョブトレ(就業体験)
  • 就活セミナー(面接指導など)
  • 人と関わることが苦手な方のためのコミュニケーション講座
  • ビジネスマナー講座
  • 就職後の定着支援


(3)ひきこもり地域支援センター

ひきこもりの専門的な相談窓口であるひきこもり地域支援センター、身近な生活全般の相談窓口である自立相談支援機関などが関係機関と連携して、就労のみならず居場所づくりなど社会参加の支援を行います。

社会福祉士等の資格を有するひきこもり支援コーディネーターが中心となって、関係機関と連携し、ひきこもり等の状態にある方の社会参加を支援しています。

地域センターの支援例
  • 各関係機関と連携した、社会参加への準備支援
  • 家以外でも安心できる、居場所づくりの提供
  • 生活に困窮している方への、住居確保給付金
  • 来所が難しい方のために、家庭への訪問支援
  • 自立相談支援事業
  • ご家族の悩みや相談に対応する家族支援



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4.支援の対象者


バブル経済崩壊後の雇用環境が厳しい時期、平成5年(1993年)~平成16年(2004年)頃に就職活動を行っていた方々を就職氷河期世代と定義しています。

今回はその年代の中で就職活動を行っていて、現在の状況が以下の方を対象とした支援制度になります。

制度利用の対象者
  • 不安定な仕事に就いている(正規雇用を希望していながら不本意に非正規雇用で働いている)方
  • 仕事に就いておらず(無業状態である)、就職に向けてお悩みの方
  • きこもり状態にあるなど、社会参加に向けた支援を必要とする方


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5.氷河期求人とは

就職氷河期世代の方々を積極的に採用するという求人です。

就職氷河期世代限定求人と歓迎求人があり、どちらも経験不問の求人です。

選考方法が「面接」のみである求人も多く、やる気があれば、未経験でも挑戦しやすいのが特徴です。

まずは最寄りのハローワーク、もしくはインターネットで求人を検索してみましょう!

かなりの件数があります!



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6.事業主が得られる助成金

雇用側である事業主の方には、就職氷河期世代の活躍支援のための、採用における各種助成金支給などの大きなメリットがあります。

私も同世代ですが、まだまだ若い方に引けを取らない働き方ができます!何よりも、厳しい時代であったからこそのハングリーな精神が根底にあります。

是非、積極的な制度利用から、多くの有能な方の採用に繋がっていただければ幸いです☆

事業主のメリット
  • 特定求職者雇用開発助成金(就職氷河期世代安定雇用実現コース)
    就職氷河期世代で、正社員経験のない方や少ない方を正社員で雇い、定着につなげた場合の企業への助成金。
  • トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)
    常用雇用への移行のきっかけとなることを目的に、ハローワーク等の紹介により一定期間試行雇用した場合の企業への助成金。
  • 人材開発支援助成金
    非正規雇用労働者を正規雇用労働者に転換することを目的として、訓練を実施する場合の企業への助成金
  • キャリアアップ助成金
    企業内の非正規雇用労働者を正規雇用労働者等に転換等させた場合の企業への助成金


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