・転職サイトに登録しているが、なかなか良い仕事に出会うことができない。
・似ている仕事も多いが、どれが良いのかわからない。
・口コミは悪くないが、どこのサイトでも掲載されている求人(企業)はどうなのか。
・転職サイトの担当者がおすすめしてくれる求人は、本当に信用してよいのか。
・転職サイトはどの程度登録しておくとよいのか。
転職サイトの数は非常に多く、以前のように操作性が悪い、明確に粗悪なサイトなどは少なくなってきていると思います。
今回はその転職サイトの活用方法について、上記の問題を踏まえながら、私の実体験での活用方法を少し掘り下げて、お伝えしていきたいと思います。
別の記事でも、私のおすすめ転職サイトについて触れております。
こちらも併せてご覧ください。
1.本記事のテーマ
1.転職サイトの適正な登録社数
2.転職サイトの活用方法 5つのポイント
3.転職サイトの性質
2.著者の経験
これまでの主な職歴は、人材サービス業とコンサル業での勤務です。
人材サービス業では14年間勤務し、約3,500名の求職者のみなさんへお仕事をご紹介してきました。また、コンサル業では7年間人事業務に携わり、新卒や中途採用、教育・研修などを行ってきました。
3.転職サイトの適正な登録社数
私の経験上、皆さんが管理できるのであれば、転職サイトの登録数は多いに越したことはないと考えます。
実際、私はおすすめの5社のほかに、情報源としてその他に約10社程度登録をしていました。
メールのフォルダさえ分類しておけば、それほど管理は大変ではありませんので、間口は広く、情報は多く集めて良いと思います。
ただし、本当にばかばかしく思われる自身の失敗談ですが、沢山のサイトに登録し応募を重ねていくと、どこのサイトからいつ応募した求人なのか、本当にわからなくなります。。。
いざ、急に企業担当者から面接の案内(電話連絡)などがくると、元の求人を見つけられず、しどろもどろになるケースもありました。
是非、エクセルなど簡単なメモで構いませんので、応募する際は①転職サイト名、②応募日、③掲載求人番号など、一目でわかるような一覧を用意しておいた方が望ましいです。
4.転職サイトの活用方法 5つのポイント
(1)ここだけは絶対に譲れない条件を確定する
現在の就業先に不満や、大きなストレスを抱えていると、冷静な思考と判断で転職活動を進めることは難しくなります。ただし、焦ったら負けです。
まずは、どんなに有名な大企業であれ、転職にあたって冷静に自分自身がここだけは譲れないポイントを決めましょう。
本来、自分が守ると決めた条件であるにも関わらず、流れでどうしても緩めがちになってしまいます。仮に条件を緩めて転職が成功しても、将来的にその妥協点が問題となり、また転職を検討する可能性がたかまります。
ここは心を鬼にして。決めたラインを守りましょう。
「年代により守るべき条件は変化します。」
若い時は全国転勤可能で無条件でOKであっても、年齢が進み、結婚、出産、子供の学校、両親などの外的な問題が発生し、就業条件に制約が発生するケースはごくごく自然です。
私は少し仕事重視であったため、単身赴任期間が長く家庭は妻に任せている期間が長くありました。今考えると、もっと冷静に考えておくべきであったと思っています。
ここ最近の転職における私のマスト条件は、「就業場所」と「最低年収」です。
※私も経験しましたが、募集条件と異なる年収を平気で提示する大手企業も存在しました。常習化しているので悪びれるそぶりもありませんでした。
そうした会社に出会ってしまった際には、迷わず必ず辞退してください。一事が万事です。
(2)条件次第で、ここまでは対応可能とする範囲を決める
上記の(1)と相反するものと感じられるかもしれませんが、ここは譲れる条件の範囲を事前に定めておくということになります。
私の場合は仕事の内容であり、将来的なキャリアプランでした。
就業場所は必須条件でしたので、営業から人事、採用までは対応可能であったり、転勤はできないが一定期間の区切りのある出張までは対応可能ですと、事前に提案や確認があった際に正確に答えられるように用意をしていました。
就職は決して企業優位ではありません。私たちの大事な労働力を提供するのですから、しっかり条件交渉を行いましょう。そのために、しっかりと事前に準備しましょう。
一方、年齢の若い皆さんは別です。
将来の幹部候補として、様々な経験を積んでほしいと考える企業は当然多いと考えます。
ここは、一旦条件やプランを伺い、後日返答するように心がけましょう。
私自身の考えとしては、まだ自身の家族もいない状況であれば、色々な場所で様々な経験を重ねてほしいと思います。将来のかけがえのない財産になります。
(3)間口は極力広げ、様々な業界を自分の目で確かめる
2社、3社と経験を兼ねるたびに、「こうでなければいけない」、「こうあるべきだ」という概念が無意識に自身を縛っています。なかなか私自身も気が付くことができませんでした。
転職サイトに対して、最低条件しか希望条件を入力しなくなったのは、この時期からです。
そこからは業界や職種をあまり絞らず、オファーを見て、そして実際に受けてみることにしました。
もちろん、自身の職歴からとても難しいと考えるような職種は除外です。
そうすると、これまで見えていなかったものが見え始めました。
例えば私にとっては業界的にはサービス業であったり、職種的には施設管理や個人営業などでした。
最終的にそうした企業に就業することはありませんでしたが、業界の考え方や、特徴をつかむことができました。
こうした選択肢を広めた経験は、本命企業と向き合う際に、自身の強みや自己PR(応募動機)のブラッシュアップに大きく役立ちました。
簡単にいうと、こういうところはやっぱり向いていない、やりがいが感じられない、おそらく長くは続けられない、などの意思が生まれました。
また、この程度までは入社できるが、ここからは厳しななど、自身のレベルも感じることができました。
いわゆる面接準備であり、SPIなどの適正試験対応の自身における自身の実力を把握することできました。
(4)マッチする転職サイトを選定する
私のおすすめのサイトは別記事のとおりですが、広く転職サイトへの登録をおすすめします。
皆さんのお住まいの地域によって、ほとんど機能しない転職サイトもあると思いますが、掲載求人や対応を判断し、取捨選択していけば良いと考えます。
その中で、相性の良い転職サイトであり、担当者と出会うことができれば転職は有利になります。
転職サイトの担当者も、やはり人間です。
私が人材サービス業をしていた時も同様でした。頑張っている方、誠実な方にはどうしても応援したくなるものです。
表に出していない求人紹介や、職務経歴書の添削、その他企業に内々に推薦をだしてあげるなど、どうしても採用に至ってほしいと思い、支援に力が入りました。
ただし、ものの2,3か月もするとほぼ目が慣れてきます。
最初見たときは、読み切れないほどの求人数に感じていたものが、気が付くとそれほど多くないなと感じてきます。そのために複数社を網羅していく必要があります。
求人広告は1枠(1ページ)あたりいくらという単価設定が基本にあります。どこのサイトを見ても、必ず乗っている企業、そしてかなりの量を毎月掲載している企業は注意が必要です。離職率が高いことの証明です。
(5)改めて自分自身の方向性を検討する
ここまでの中で、自分自身の軸を決め、その外堀も目を通してくると、これまでと違った自分がいます。
一つは、当初の自分の考え方(選択の仕方)でやはり間違いないと考える方。もう一つは最初はこれだと決めていたが、ここも良いと選択肢が広がる方です。
どちらも正しいと思います。
その時点での方向性がきまりましたら、あとは行動のみです。
多くの企業に接して、自身で体感してきてください。面接はいくら受けても無料です。
5.転職サイトの性質
ここまでおすすめしている転職サイトの活用方法ですが、それぞれに特色があります。
企業は一定の求人掲載料を支払い、求人広告を掲載しております。言い換えると、それに見合った人材を確保できない場合、その求人サイトの価値が低下します。
一概に断言できるものではありませんが、転職サイトにも得意・不得意のジャンルや性質があります。
正社員中心のサイト、技術者中心のサイト、アルバイト・パート中心サイトと、その形態は様々です。
私自身のブログは、主に正社員の求人(転職)を意識して構成しております。
皆さまの状況に応じて、ここの内容がマッチしない場合は、転職サイトの性質をご自身の状況と照らし合わせて、再度マッチングしているか確認をお願いいたします。