もうすぐ年末がやってきます。振り返ると、今年もあっと言う間の一年でした。
2025年の干支は、「巳」(蛇)です。
最近は年賀状を書く機会も少なくなってしまい、以前ほど干支を意識することもなくなりました。
今回は、知ってそうであまり良くわかっていない、「童話の中での動物(干支)の順番」について、お話をしたいと思います。
是非、お子さんや職場のみなさんと、年末年始の話のネタとしてお楽しみください☆
1.本記事のテーマ
- 物語のはじまりについて
- 気になる到着順ランキングと背景
- 猫とイタチ
- 巳(蛇)年の特徴
2.物語のはじまりについて
ずっと昔、神様はとても困っていました。
動物たちに仕事を頼んでもすぐにケンカがはじまってしまったり、体の大きい動物が小さい動物をいじめていたりしていたことがありました。
それを見かねた神様は、ある年の暮れに動物たちを集めて言いました。
「来年から毎年リーダーを決める。1年ごとの交代制で、その年はリーダーにしたがって仕事をしてもらう。来年の元旦にあいさつに来た1番から12番までをリーダーする!」
「レースは1月1日に開催するよ」
これが、干支の順番を決めることになった、物語りのはじまりです!かわいいですね☆
3.気になる到着順ランキングと背景
2025年(令和7年)の干支は巳年(へびどし・みどし)です。
十二支の中で6番目に数えられ、巳の前は辰(たつ)、後は午(うま)になります。
ずる賢いねずみは、レース前日(大晦日)に牛の家にいくと、出発の準備をしている牛を見つけました。そして、牛の背中にこっそり乗って、神様のもとへ向かうことを決めました。
もうすぐ神様のお家が見えてきました。すると、ゴール直前で牛の前に飛び降り、神様に「明けましておめでとうございます」と挨拶し、みごと1位となりました。
※他説では、神様は一番体が小さいねずみが優勝すれば、小さな動物たちに勇気を与えられると考え、応援していたとされています。ねずみは神様のお話を理解して、みんなに嫌われても頑張って一位になって応えたという美談説もあります☆
牛さんは、自分の足がとても遅いことを良く知っていました。
そのため、前日(大晦日)の夜から歩き始めることにしました。ねずみが自分の上の乗っていることを全く知らずにもくもくと歩き始めました。
元旦、神様が門を開く前にゴールに到着し1位だと思ったところ、到着寸前で背中に乗っていたねずみに先を越され2位になってしまいました。しかし、牛は怒ることはなく、2位で十分満足していたそうです。
虎は自分の足が速いこと良く分かっていました。それでも早く着くために、日の出とともに出発しました。
しかし、前日に出発していた牛やねずみには勝てなく、結果3位となりました。
※他説では、虎は神様のレース説明の場にはいなく、話を噂程度でしか聞いていませんでした。「良く分からないけれども、みんなに頼りにされている自分が入らない訳にはいかない!」と半信半疑でレースに参加し、3位という順位になったという説もあります。
うさぎは、他の動物が休んでいる間も休まず飛び続けました。その結果、小さい体でも4位になることができました。
龍とへびについては、同時に到着したという説があります!
へびは苦しい修行を積んで空を飛べるようになった龍を尊敬していたので、辰(龍)に先を譲って辰(龍)が5位、巳(へび)が6位になりました。
5位:辰(龍)をご覧ください。
本来、馬は足が速い動物ですが、途中で道草ばかりしてしまい、7位になりました。
羊は、しっかりコースを調べていなかったため、途中で道に迷ってしまい、8位になりました。
猿は、仲の良かった犬と向かっていましたが、喧嘩になってしまいます。
幸い鳥が仲裁に入ったため、9位で到着することができました。
鳥は途中で、ケンカしている猿と犬に会いました。ケンカしている2匹を止めるため真ん中に入って、10位で到着しました。
そのため、9位:猿、10位:鳥、11位:犬という順番になっています。
鳥のおかけで、ケンカしていた犬も何とか11位で到着することができました。
※仲の悪いことを意味する、「犬猿の仲」ということわざの由来になっているという説もあります。
ぎりぎり一番最後に到着したイノシシ。しかし、実際は一番最初に神様のところに到着していたのはイノシシでした。
しかし、諸突猛進のイノシシはまっすぐにしか走れず、周りにも目もくれず走っていたことから、神様の前を通り過ぎていきました。
通り過ぎたことに気が付いたイノシシは、急いで引き返してきた結果、ギリギリ12位で到着することができました。
4.ネコとイタチ
12支に入っていない動物は沢山いますが、その中でも猫とイタチにはエピソードがあります!
是非、これも豆知識として覚えておいてください(^^)/
神様のレースのうわさを聞いたネコは、ネズミに内容を聞きました。
猫が「元旦に神様のところにいけばいいんだよね?」と聞くと、ねずみは「レースは2日の朝からだよ!元旦はゆっくりおうちで休んで過ごすんだよ」と教えました。
この嘘はネズミが神様との約束を守るための、精いっぱいの嘘だったかもしれませんね。
猫はその通り2日に神様に会いに行くと、神様は当然もうレースは終わったよと猫に話しました。
それから猫はネズミのことが大嫌いになり、会うたびに追い掛け回すようになったとされています。
イタチにはレースの知らせが来ていませんでした。
そこで、イタチは神様に「不公平なので、もう一回レースをやり直してほしい」を、毎日毎日神さまのところに行き、お願いをしていました。
そこで、困ってしまった神様は、ひとつイタチに提案をしました。
「もうレースはやり直せないので、1日という日をイタチの名前にしてあげよう」
「イタチの上に”つ”を付けて、『つ・いたち』 でどうだ?。それがイタチの日だ。でもこれはみんなには絶対に内緒にしておくんだよ」と、イタチに言いました。
レースをやり直せない事を諦めたイタチは、しぶしぶ納得してうちに帰りました。
5.巳(蛇)年の特徴
- 巳年の象徴
蛇は再生と変化の象徴であり、脱皮を繰り返すことで成長を示す。 - 巳年の性格
知恵深く、粘り強い性格を持つとされる。 - 金運との関係
蛇は金運の象徴とされ、巳年には豊かさや繁栄を願うことが多い。 - 過去の巳年
2013年、2001年、1989年などが巳年で、変革や成長の年とされる。 - 巳年の影響
新しい挑戦や変化に対して前向きな姿勢を示す年と解釈される。