菜々緒 20代からの苦悩を告白 卵巣に5㎝のチョコレート嚢胞

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2024年3月7日、女優の菜々緒さん(35)、お笑いタレントの横澤夏子さん(33)が、都内で行われた『EVE』の「BeliEVE Project 発足イベント」に出席されました。

同プロジェクトは、解熱鎮痛薬ブランドによる、女性の身体的な痛みだけではなく精神的な痛みにも本格的に向き合い、取り除くためのプロジェクトです。
菜々緒は鮮やかなブルーのスリット入りドレス、横澤は淡いブルーのシャツにホワイトのスカートを合わせたコーディネートで登場されました。

この中で、菜々緒さんが「20歳の頃からこの仕事を始めて10年の、30代に差し掛かったあたりで“壁”に直面しました」と自身の経験談を披露し、20代から卵巣に「チョコレート嚢胞(のうほう)」という血の塊が出来ていたことを告白されました。

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目次

1.本記事のテーマ

  • 菜々緒さんのコメント
  • チョコレート嚢胞(のうほう)とは

2.著者の経験

これまでの主な職歴は、人材サービス業とコンサル業での勤務です。

人材サービス業では14年間勤務し、約3,500名の求職者のみなさんへお仕事をご紹介してきました。また、コンサル業では7年間人事業務に携わり、新卒や中途採用、教育・研修などを行ってきました。

転職や就職情報のほか、面接時の雑談や、お仕事場での日常的なコミュニケーションツールとして、日々のニュースやトレンドの情報も、お伝えしていきます。

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3.菜々緒さんのコメント

『EVE』のブランドアンバサダーを務める菜々緒さん。

「女性だから」という理由でキャリアを諦めてしまう人が社会人10年目を境に急増するという「10年の壁」の話題では、自身に関わるこれまでの状況をお話されました。

大学在学中のちょうど20歳の頃からこのお仕事を始めさせていただいた。で、やっぱり私自身も、ほんとちょうど10年、30代に差し掛かったあたりで、そういう壁みたいなものに直面しました。

私は出産や結婚を経験してないですけど、やっぱり体の変化っていうものに直面をした。やりたい、その気持ちだけではどうにもこうにも体が追いついてこないっていうところが、すごく私の中ではつらかった。

ありがたいことに、ずっと多忙でお仕事をいただいていた。

20代の頃から卵巣にチョコレート嚢胞(のうほう)っていう血の塊ができてしまった。

それがずっとあったんですけど、体調の変化ですごく体がしんどくなり始めた頃から、徐々に大きくなってしまって。5センチぐらいまで大きくなってしまった。

お医者様に『これ以上大きくなると破裂しまう。とても痛くて、緊急手術になるかもしれない』と言われた時に、体を休めてあげないと、体を大切にしてあげないといけないんだなっと感じた。それが10年だった。

そのような自身の経験を踏まえ「見えない痛みを抱えながら社会で頑張っている女性がすごくたくさんいる」と話されました。

そして、「それを、みんなが認識して、支え合いながら頑張っていける世の中になるのがすごくいいなと思っております」と呼びかけました。

また、相談を諦めた経験はあるかという質問には「たくさんあります。私は『自分が我慢すれば円滑に進むかな』と思って、我慢してしまうことがすごく多い」と回答。

「ドラマだったりとか映画だったり、そういう撮影の時とかも、限られた時間の中で撮り切らなくちゃいけないというリミットが決められているから悠長なことを言っていられないわけですよ。だからお腹が痛かろうが体調が悪かろうが、『体調が悪いから何?』という状況になってしまうんです。だから言わないで、ただただ耐えて頑張るしかない」と、体調不良でも耐えなければならない事情を語られました。

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4.チョコレート嚢胞(のうほう)とは

(1)概要

チョコレート嚢胞のうほうとは、卵巣に生じる子宮内膜症のことです。子宮内膜症とは、本来であれば子宮の内部のみに存在する子宮内膜が子宮以外の部位に増殖する病気のことであり、チョコレート嚢胞は卵巣内で子宮内膜細胞が増殖します。子宮内膜は生理時に剥がれ落ちるため出血を生じますが、チョコレート嚢胞では卵巣内で生じた出血が排出されずにたまってチョコレートのような形状になることからこのような名前で呼ばれています。

チョコレート嚢胞は20歳代や30歳代の若い世代が発症しやすく、発症すると強い生理痛、排便痛、性交痛などがみられるほか、不妊症の原因となることも知られています。また、卵巣がんのリスクが高くなるとの報告もあるため注意が必要です。

(2)原因

子宮内膜は受精卵、胎児を包み込んで育てる膜のような組織で、通常は子宮の内腔にしかないものですが、これが卵巣をはじめとして、腹膜、子宮と直腸間のくぼみ、腸など骨盤内のさまざまな臓器、時には骨盤外の肺などにも発生して障害を起こします。

卵巣にできた子宮内膜も月経時には出血しますが、月経血として排出されないため、古い血液が卵巣内にたまり、チョコレート状の液体を含んだ嚢胞ができます。子宮内膜症自体を引き起こす原因はよくわかっていませんが、月経時に剥がれ落ちた子宮内膜組織の一部が卵管から逆流して卵巣に達し、そこで生着・増殖するという説が有力です。他にも、卵巣や腹膜の上皮が変化して内膜になるという説、子宮内膜組織がリンパ管や血管から卵巣などに転移するという説、子宮内膜の幹細胞が卵巣などに移動して生着・増殖するという説など、さまざまな仮説が唱えられています。

(3)症状

チョコレート嚢胞を発症すると卵巣の内部に古い血液がたまっていくため卵巣がどんどん大きくなっていきます。また、生理中は卵巣内で増殖した子宮内膜細胞からサイトカインなどの物質が分泌され、強い下腹部痛や腰痛などいわゆる“重い生理”のような症状が引き起こされます。さらに、進行すると生理中ではないとき、特に排卵期に下腹部痛や腰痛、排便痛、性交痛などの症状が現れるようになります。

なお、チョコレート嚢胞は将来的な不妊につながることも多く、40歳以上では卵巣がんに移行する可能性が高くなるため注意が必要です。

(4)検査・診断

チョコレート嚢胞が疑われる場合は、次のような検査が行われます。

(1)画像検査

卵巣の病変の有無を確認し、大きさなどを評価するために画像検査が必要です。もっとも簡便に行うことができるのは超音波検査ですが、チョコレート嚢胞では卵巣がんなどとの鑑別を行うためにCTやMRIなどによる検査が必要となります。

(2)血液検査

チョコレート嚢胞を発症すると“CA-125”という腫瘍しゅようマーカーが上昇することがあるため、診断の手がかりの1つとして血液検査を行うのが一般的です。また、貧血の有無など全身状態を把握するために血液検査を行うこともあります。

メディカルノート「チョコレート嚢胞」 山王病院(東京都) 名誉病院長 堤 治先生監修

チョコレート嚢胞について | メディカルノート (medicalnote.jp)
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