さつまいもの美味しい時期がやってきました。
しかし、どうしてもお店で売っているようなしっとり・ねっとりとした焼き芋を焼くことが中々できません。
今回は、しっとり・ねっとりした焼き芋を作るための方法を、バーベキューコンロ、ガスレンジ、電子レンジの3つの調理法で詳しく説明します。
また、ねっとりと仕上がるサツマイモの品種についても紹介します。
1.本記事のテーマ
- しっとり焼き芋の基本
- バーベキューコンロでの焼き方
- ガスレンジでの焼き方
- 電子レンジでの焼き方
- ねっとり系さつまいもの品種
2.しっとり焼き芋の基本
焼き芋は、その甘さとしっとりとした食感から、多くの人々に愛されているスイーツです。特に寒い季節には、温かい焼き芋が心を温めてくれます。焼き芋は、糖質が豊富で食物繊維も多く含まれており、栄養価が高い点も魅力の一つです。
しっとり感を出すためには、低温でじっくりと加熱することが重要です。
焼き芋のしっとり感を楽しむためには、適切なさつまいもを選ぶことが不可欠です。
特に、紅はるかや安納芋といったねっとり系の品種は、焼き上がりがしっとりとしており、濃厚な甘さが特徴です。
しっとりとした焼き芋を求めるなら、これらの品種を選ぶことをお勧めします。
3.バーベキューコンロでの焼き方
バーベキューコンロでの焼き芋作りは、火の管理が成功の鍵となります。
炭のサイズは小さくても問題ありませんが、火が起きたばかりの状態では焼き芋には適していません。
火力が落ち着き、炭が白くなってきたら、熾火の状態になった証拠です。この状態で焼くことで、さつまいもが均一に加熱され、焦げることなくしっとりとした焼き芋に仕上がります。
さつまいもを水でよく洗い、新聞紙やキッチンペーパーで包みます。
この際、新聞紙は水でしっかりと濡らし、水分がしたたる程度にしておくことが重要です。湿度を与えることで、焼き上がりがしっとりとした食感になります。
包んださつまいもをアルミホイルでしっかりと包み、蒸気が逃げないようにします。
これにより、焼き芋がより甘く、ねっとりとした仕上がりになります。
焼き時間は約30〜40分で、15〜20分ごとに回転させることがポイントです。
炭が均一に熱を発することで、さつまいも全体がしっかりと焼き上がります。
焼き具合を確認するためには、竹串を刺してみて、スッと入るようであれば完成のサインです。焼き上がったさつまいもは、外は香ばしく、中はしっとりとした絶品の焼き芋になります。
4.ガスレンジでの焼き方
ガスレンジでは、焼き芋を作る際の火加減が非常に重要です。中火でじっくりと焼くことで、さつまいもの内部までしっかりと熱が通り、しっとりとした食感が生まれます。
高温で急激に焼くと、外側が焦げてしまい、内部が生焼けになる可能性があります。したがって、焼き時間を守りつつ、火加減を調整することが、完璧な焼き芋を作るための鍵となります。
焼き芋を作るための第一歩は、さつまいもを丁寧に洗うことです。泥や不純物を取り除くことで、焼き上がりの風味が向上します。
洗った後は、さつまいもを水でしっかり濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包みます。
この湿気が、焼き芋をしっとりと仕上げるための重要な要素となります。さらに、その上からアルミホイルでしっかりと包むことで、熱が均一に伝わり、外側が焦げることなく内部がふっくらと焼き上がります。
ガスレンジでの焼き時間は、さつまいもの大きさによって異なりますが、一般的には約40〜50分が目安です。
焼き始めてから25〜30分経過したら、一度さつまいもを裏返すことが重要です。
これにより、全体が均一に焼き上がり、外側が焦げることなく、内部がしっとりとした食感に仕上がります。焼き時間をしっかりと守ることで、甘みが引き立つ理想的な焼き芋が完成します。
5.電子レンジでの焼き方
バーベキューコンロ、ガスレンジと同様の手順でさつまいもを水でよく洗い、泥や不純物を取り除きます。
濡らしたキッチンペーパーでさつまいも全体を包み、さらに蒸気を閉じ込めるためにラップで包みこみます。
最初に600Wで1分30秒加熱し、その後200Wに設定を変更して10分加熱します。
この段階でのポイントは、強い火力から弱い火力に切り替えることで、さつまいもが均一に加熱され、しっとりとした仕上がりになります。
加熱中は、電子レンジの様子を見守り、過熱による発火の危険を避けるために注意が必要です。
焼き加減を確認するために竹串を使います。竹串をさつまいもに刺し、スッと通るかどうかを確認します。
6.ねっとり系さつまいもの品種
焼き芋を楽しむためには、さつまいもの品種選びが重要です。特に、ねっとりとした食感を求めるなら「紅はるか」や「安納芋」が最適です。これらの品種は、焼くことで甘さが増し、クリーミーな食感が楽しめます。
一方、ほくほく系の「紅あずま」や「なると金時」は、しっかりとした食感が特徴で、異なる味わいを楽しむことができます。
自分の好みに合わせて、さつまいもを選ぶことで、焼き芋の楽しみ方が広がります。
紅はるかは、近年人気を集めているさつまいもで、特に焼き芋に最適な品種として知られています。
この品種は、クリーミーな食感と強い甘さが特徴で、焼き上がりの糖度は50~60度に達することもあります。
これにより、焼き芋はまるでスイーツのような味わいを楽しむことができ、家庭でのデザートとしても重宝されています。紅はるかの甘さは、他の品種と比べても際立っており、特に焼き芋にした際の風味は格別です。
安納芋は、特にそのとろけるような食感と甘さで知られ、焼き芋の中でもスイーツのような存在感を持っています。
この品種は、鹿児島の種子島で育まれたもので、加熱することで糖度が40度に達することもあります。
焼き芋にすると、クリームのような滑らかさと濃厚な甘みが引き出され、まるでデザートを食べているかのような体験を提供します。安納芋は、特に甘いものが好きな方にとっては、まさに理想的な選択肢です。
シルクスイートは、2012年に登場した新しい品種で、上品な甘さと滑らかな食感が特徴です。
このさつまいもは、収穫直後は粉質ですが、貯蔵することでその甘さが増し、しっとりとした食感に変わります。
シルクスイートは、焼き芋としてだけでなく、スイートポテトなどのスイーツにも適しており、その多様性から多くの人々に愛されています。
特に、冷めてもその美味しさが失われないため、持ち運びや保存にも優れています。