【実経験】仕事を辞めることと、そして後悔しないための心の持ち方

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仕事を辞めることへの後悔
  • 最近、仕事に行くのがつらい。モチベーションも低下している。辞めたら後悔しないか心配。
  • 自分のキャリアの方向性が合っているか分からない。新しい道を模索したいけど、後で後悔しないか不安。
  • 経済的に不安定な状況で、仕事を辞めることができるのか心配。安定収入を失うのは怖い。
  • 職場でのストレスが高まって、健康に影響を及ぼすようになった。でも、仕事を辞めた後の収入に不安がある。
  • 将来のキャリアや生活について不安を感じている。仕事を辞めた後、どのように進んでいけばいいかわからない。


私は、これまでこのような理由から転職を考えて、そして実際に転職をしてきました。

もちろん、全てが満足して成功した結果ではなく、後悔した転職もあります。

今回は、仕事を辞めることに対する理由や、後悔を回避する方法に焦点を当て、私自身の具体的な後悔や、その時点で対応すべきであったポイントなどをお伝えしていきたいと思います。

これを読んでいただいた皆さんは、こうしたリスクが実際にあることを念頭に置き、大きな一歩を進めて欲しいと思います。

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目次

本記事のテーマ

  • 仕事を辞めるべきかどうかの判断基準
  • 後悔しないためのキャリア転換戦略
  • ストレスと仕事辞めたい気持ちの関係
  • 私の転職成功例
  • 最後に 考えてほしい3つのポイント
  • おまけ 以外に一番重要かもしれない話



著者の経験

これまでの主な職歴は、人材サービス業とコンサル業での勤務です。

人材サービス業では14年間勤務し、約3,500名の求職者のみなさんへお仕事をご紹介してきました。また、コンサル業では7年間人事業務に携わり、新卒や中途採用、教育・研修などを行ってきました。

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1.仕事を辞めるべきかどうかの判断基準

退職を考える際の理由は、概ね以下に分類されると思います。

これまで3,500名ほどの転職支援と自身の転職経験から、実際の転職理由の大半は「人間関係」と「お金」の問題が大半です。

ここで言いたいのは、それが普通だということを認識してほしいことです。

一定の改善努力を行った上で、我慢が足りない、辞めてはいけないと考え自分を追い込むことはさけましょう(^^♪

  • 人間関係の悪化
    現在でいう各種ハラスメントが常態化していたり、特定の人物やグループによる嫌がらせなどが原因となっていたりすること。
  • 給与条件、処遇
    長期的な経済的な安定性を見いだせないこと。現在の収入が同年代と比較して各段に低く、将来の安定した生活設計をイメージできないこと。
  • 会社自体のレベルが低くい、自身のキャリアアップや、尊敬する社員がいないこと。
  • 自身の環境の変化(結婚、出産、教育、家族の病気など)により、どうしても現在の就業条件では勤務を継続できないこと。
  • 自身の健康状態に不安が生じたこと。


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2.後悔しないためのキャリア転換戦略


言い換えると、どうして私は転職をしたあとに、後悔したのかを先にお話ししたいと思います。

(1)転職後に後悔の気持ちが発生したパターン

①給与や待遇は良かったが、業務にやりがいを感じることができなかった。

最終的には業務内容や人間関係が関係した退職理由となりましたが、単純に給与や福利厚生が充実していて、キャリアアップも見えており、社員の生活をバックアップする体制がとれていた企業を退職してしまったこと。

  • 本業と副業というような視点を持ち、メリハリをつけて仕事をこなすことはできなかったのか?と考えてしまうことがあった退職。

②業務内容ややりがいはあったが、特定の人間と関係性が悪化してしまった。

やりがいも多く、成功を収めることができた会社であったが、業務の方針について組織のキーマンと意見が対立。

  • 会社として権限もあり、キャリアの長い上席がネックでした。その方の退職までの残りの期間や、周囲からのその方に対する評価(低評価)などを考慮し、もう少し熱を冷やして客観的に考えることで、正面衝突を回避できた可能性があったかもしれないと考える退職。


(2)後悔しないためには

結論としては、職場は入ってみないと、そこが自分にとって成功=良い職場なのか、悪い職場=失敗なのか、わからないということです。

身も蓋もない話になりますが、これも、本当にこの通りなのです。

これは何度転職しても、どれだけキャリアがあっても変わらないことだと思います。

後悔をしないための唯一の対策としては、退職を決心する前にもう一度、冷静に現状を分析することだと思います。

①「人間関係、やりがい、処遇・待遇の問題」に対する考え方

長期的視野を持つことで、改善の可能性を見出すことができないか。

上記の後悔の反省です。当事者になると、極端に視野が狭まります。そして、感情的になってしまいます。

とても、とても難しいことですが、

1年後、2年後、本当に今の状態を回避することはできないのかについて、信頼できる上司への相談や、自身の決め事としてもう1年我慢するなどの決心をもつことで、もう一度だけ心の整理をする事ができないか、を再検討できないか考えましょう。

併せて、転勤や部署移動などの相談も有効です。

②「キャリアップの不安」に対するの考え方

現状の自分のポジションは、会社の中でどこにいるのかを再確認することも大切です。

一般職の段階で、キャリアアップを望めないと考えてしまうのは時期尚早です。

それは、会社のポジション数は組織上決定しているため、必然的に相対評価になります。

相対評価の評価軸は、評価機関のプロセスと結果です。
そして、評価における最も大事なポイントは、評価はあくまで第三者評価であることを認識することが必要です。

私もここで納得がいかないと感じることは山ほどありました。
自分はこれだけ頑張って、これだけ結果をだしているのになぜ評価を得られないのか?というケースです。

実際に評価する側になってみて感じたことは、相対的にみると単純に上位にいなかったという事実でした。

例えば、小規模の営業所等で予算比150%を達成しても、大規模の中核支社で102%を達成する方がはるかに難易度が高いため、評価が得られるケースがあることです。

まずは数年間しっかり努力をして、職位をあげましょう。一般職から一段階でも職位が上がると、見える景色が変わります。そしてもう一段階あがるとさらに別の世界が見えます。

できることであれば、キャリアアップの疑問はその段階で検討するべきと思います。

③ライフプランの不安の場合

これはとても悩ましい問題です。

結婚、出産、親の介護などいつそのタイミングが来るか分からないため、フライング気味な判断が必要になります。

しっかりと家族と話し合い、身の振り方を検討しましょう。このケースの場合、私はなるべく早めの判断が良いと思います。

年齢の上昇とともに、転職先の数は激減していきます。さらに地方での生活を想定すると収入面の悪化や、仕事自体の選択肢も極端に少なくなります。

そのため、自身の希望と適正(最低収入、仕事内容、職務内容など)をきちんと整理し、次の転職先で最後まで勤められるように事前調査することが、リスクを回避するとともに、後悔を低減させるポイントになります。



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3.ストレスと仕事辞めたい気持ちの関係


これまでのように、まだ思い留まる、あるいは相談する余地がある場合は、絶対にしばらく様子を見るべきです。

しかし、そこの線を越え、身体に影響が表れ始めたら要注意です。実際に私も不眠や円形脱毛症など、体調に変化が表れた時期に退職を決意しました。これはもうだめだと。

最後は自身の気持ちの整理ですが、私の場合は一定の残留努力をしたことで、転職後の後悔の念を下げることにも繋がったと感じています。

あの時、あれ以上頑張っていても、先は見えていたと割り切れる自分がいたからです。

私は身体に不調が見えたところで判断しましたが、そこは千差万別です。

他の記事で何度も何度も書きましたが、会社は本当に何一つ皆さんを守ってくれることはありません。

会社のために、自身が立ち直れないほどのダメージを負うことは馬鹿げた行為です。

ここでの後悔しないラインは、自身でもやれるところまではやり切ったと、少なくともその時点で自分が納得できていることがポイントです。

あとは、すっぱり耐えることはやめて、その日のうちに夢に向けてスイッチを切り替えましょう。

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4.私の転職成功例

何か参考になればと探してみましたが、自分のことを話すことが一番真実味があるかなと思い、恐縮ですが成功例を話してみたいと思います。

私はもともと人と話すことは嫌いではありませんでしたが、営業を仕事として考えるほど好きではありませんでした。

しかし、何の因果か営業職にたどり着き、そしてチームのメンバーにも恵まれ、良い景色を見ることもできました。本当に感謝です。

しかし、将来の家庭のあり方を考えて、10数年をかけて退職の決断にいたりました。

結論として、次の転職先に選んだのは、家族や今後の生活を考え地元での就職でした。
運よく地元でも名の知れた会社が拾ってくれました。

地元としては給与も福利厚生も良く、おそらく、そのままいれば役員になれるであろう会社でした。

ただし、そこにいた時の自分は毎日猫をかぶり、自分らしさのない働き方をする自分でした。

家族のため、生活のためと何度も考えて、何度も神社に行って、何度もやめたい自分を抑え込みました。その都度、腹を決めて転職した結果だ、これでいいのだと言い聞かせて過ごしていました。

しかし、ついに体に不調サインがではじめました。円形脱毛症でした。

自分も初めてだったので、職場の同僚に指摘され始めて知りました。

結果論ですが、これまでも人間関係など多く問題もこなしてきたので、比較的自分はストレス耐性が高いと思っていました。

心の中はいつもストレスにまみれていましたが、まさか自身が円形脱毛症を発症することになるとは思いもよりませんでした。それも2か所同時にできました。

本当に500円玉ほどの円形で、全く毛がなくなってしまうものですね(笑)

そこで家族に事情を話し転職を決意し、今は10年越しにもう一度チャレンジしたかった営業をしていま

もちろん、数字的な目標もあれば、給料も大きく下がり、職位もなくなりました。

しかし、気持ちは清々しく、若い先輩たちもとても良い人ばかりです。安定した会社という背景もありますが、10年越しに自分を前面にだして仕事をしている自分が、何にも代えがたい喜びです。

今の目標は、あと2年で一定の結果を出して、役職と収入を以前の状態まで戻すことです。自分は必ずできると信じています。

退職する前は、こんなに生き生きとした自分を取り戻すことができることを、想像することができませんでした。

辞めてはいけないという、自分で自分を洗脳していたような感覚です。

その退職の後悔が薄い理由は、苦しみながらも自分自身の中でやり切ったという気持ちを持てていたことです。

決して黙って、我慢して退職した記憶はありません(笑)
しかるべき経営層や上司にも十分相談し、自分自身に危害を与える方にも直接意見を言いました。

その上で、変わらない組織だと心から認識を持てたことが、逆に今となっては後悔の度合いが少なくなり良かったと思っています。変な話ですが。。

残っている後悔は、おそらく美化された思い出だけだと思います。



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5.最後に 考えてほしい3つのポイント

あれやこれやと書いてきましたが、シンプルに自分の後悔しない転職の心構えランキングを作ってみました。

やっぱり、ここを譲ると後悔するなという私自身の主観的なポイントです。

第1位 現在の年収を中心に、下限年収を決定すること

ポイント

当たり前のことですが、現在の生活は現在の年収をベースとして、生計がなりたっています。

年収を下がる転職は、必然的に生活水準を下げることに直結します。

これまで何も考えずに買えていた、遊べていた、蓄えていた等の「様々な普通」を変える必要性がでてきます。

また、家族がいる場合、そして出産などが重なった場合は想像以上に深刻な問題になります。

これを受け入れることは、思うほど以上に大変なことです。


第2位 自分の適正にあった仕事を選択する

ポイント

勤務地や介護など、ライフプランを優先して選択した結果、やりがいを完全に失ってしまいました。

心の中では腹をくくって選択したと考えての転職でしたが、毎日の楽しみや喜びがない生活となりました。そして、仕事中に笑うことも激減しました。

仕事は1日のうちの大半を占める、とてもウェイトの高い項目です。第2位としましたが、1位としても良いポイントです。

やりがいというのは、言葉以上に心に影響を与える思考だと感じました。


第3位 企業調査は必須 生活の安定性を見込める土台のある企業を選択する

ポイント

転職活動を重ねていくと、内定した企業をよく見てしまいがちです。内定がなかなか得られない場合は顕著にその傾向がでてきます。

会社四季報や、口コミ、ホームページでの財務や経営の状況、取組み、福利厚生など、様々な項目を自宅にいながら情報を入手することができます。

逆に、入手できない場合は博打に近い状況です。それこそ、入社してみないと分からない究極的な選択になります。

しっかりと調査ができない場合や、連絡日時が守られない、あいまいな返答が多いなど、他の記事にも記載したブラック企業の特徴的な部分が見えた場合は、すっぱり切り捨てましょう

下手な会社に就職してしまうと、また転職の労力を要するばかりか、職歴にも大きなキズが残ります。

まずは転職を焦る気持ちを抑え、できるかぎりの情報収集と整理が決断のカギです!

私は急いだあまり、結局は数年間も納得のいかない仕事に従事する結果になりました。

この記事が、少しでも皆さんの転職において、リスクの軽減につながれば幸いです。


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6.おまけ 以外に一番重要かもしれない話

実は、自分の適正ってわかっているようで、わかっていない部分も多いものです。そんな時は身近な人に、この仕事が自分にとって適正かどうか、思いを聞いてみることも一つです。

私は妻と、良く行く美容室の店長さんに意見を聞いてみました。

本当に自分以上に私のことを見ていて、知っていてくれていることに、とても驚きました。

妻はさることながら、美容師の店長さんも的確に向いている、向いていない等の指摘をしてくれて、とても感謝をしています。そのアドバイスが、私の最後の背中を押してくれました。

お金を払って、プロのアドバイザーに質問するよりも、ずっと効果的だなと感じました。

お酒が好きな方は、行きつけのお店の方も、皆さん自身よりもずっと皆さんの事を知っているかもしてませんね!

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