万城目学さん、直木賞候補に選出!彼の才能と作品の魅力を徹底解説

12月14日(木)、日本文学振興会より第170回直木三十五賞の候補作が発表されました。

直木賞は、芥川賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定されました。

新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品のうち、最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、無名・新進・中堅作家が対象となっています。

授賞は上半期・下半期の年2回の開催です。

選考委員は、浅田次郎さん、角田光代さん、京極夏彦さん、桐野夏生さん、高村薫さん、林真理子さん、三浦しをんさん、宮部みゆきの8名です。

「万城目学」さんに関する疑問
  • 万城目学さんとは?
  • 万城目学さんの代表作はなに?
  • 万城目学の小説の特徴は?
  • 万城目学のおすすめ小説12選


目次

第170回 直木三十五賞候補作品

第170回の候補作品は、以下の6作品になります。

ノミネートされた6名のうち、嶋津輝さん、村木嵐さんが初の候補入り。加藤シゲアキさん、河﨑秋子さんが2度目、宮内悠介さんが4度目、万城目学さんが6度目の候補入りとなります。

第170回 直木三十五賞候補作品
  • 加藤シゲアキ『なれのはて』(講談社)
  • 河﨑秋子『ともぐい』(新潮社)
  • 嶋津輝『襷がけの二人』(文藝春秋)
  • 万城目学『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)
  • 宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)
  • 村木嵐『まいまいつぶろ』(幻冬舎)


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1.本記事のテーマ

  • 万城目学さんとは?
  • 万城目学の小説の特徴
  • 万城目学さんの代表作
  • 万城目学のおすすめ小説12選

2.著者の経験

これまでの主な職歴は、人材サービス業とコンサル業での勤務です。

人材サービス業では14年間勤務し、約3,500名の求職者のみなさんへお仕事をご紹介してきました。また、コンサル業では7年間人事業務に携わり、新卒や中途採用、教育・研修などを行ってきました。


3.万城目学(まきめ まなぶ)さんとは?

万城目学(まきめ まなぶ)さん
1976年(昭和51年)2月27日生まれ。大阪市出身。京都大学法学部卒業。

化学繊維会社勤務を経て、平成17年「鴨川ホルモー」でボイルドエッグズ新人賞を受賞し、作家デビューをされました。
同作品は2019年の本屋大賞6位、2021年咲くやこの花賞を受賞されました。

万城目さんの作風は奇想天外で、ユーモアあふれるファンタジーが作風であることから、「万城目ワールド」と呼ばれています。

その後、「鹿男あをによし」、「プリンセス・トヨトミ」、「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」、「とっぴんぱらりの風太郎」、直木賞候補となりました。
また、「悟浄出立」は山田風太郎賞候補、直木賞候補の2候補となりました。

映画やドラマ、コミックなど、メディア化された作品も多く、幅広い世代から人気のある作家です。

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4.万城目学の小説の特徴

万城目学さんの作品の魅力は、なんといっても現実世界に非日常的な内容を取り入れる、ファンタジックな作風です。
予想外の展開が繰り広げられることから、「万城目ワールド」と呼ばれています。

万城目学作品は作者の経験をもとに描かれていることが多く、実在の地名や大学が多く登場します。
関西地方の方にとっては、特に親近感が沸く作品が多いと思います。

物語のストーリーを、実際の場所で知ることができるのは、ファンにとっては楽しみひとつになります!

また、ユーモアにあふれた登場人物によるエンターテイメント性の高いやりとりが魅力ですが、ふとした場面にじわりと、涙させられることもしばしばです。
読み手を笑わせつつ、上品な雰囲気を併せ持つ作品が多いのも魅力です。


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5.万城目学さんの代表作 

実在する土地や歴史とファンタジーが織り交ざる、唯一無二の独特な作風で知られる「万城目学」さん。

その奇想天外で、かつファンタジックな「万城目ワールド」に、世代を超えた多くの読者が引き込まれてしまいます。

短編から長編、エッセイなど幅広い作品を発表しているうえ、映画化やドラマ化された作品も豊富です。

代表作品
  • 『鴨川ホルモー』(産業編集センター、KADOKAWA)
  • 『鹿男あをによし』(幻冬舎)=第137回直木賞候補
  • 『プリンセス・トヨトミ』(文藝春秋)=第141回直木賞候補
  • 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(筑摩書房)=第143回直木賞候補
  • 『とっぴんぱらりの風太郎』(文藝春秋)=第150回直木賞候補
  • 『悟浄出立』(新潮社)=第152回直木賞候補

今回、第170回 直木三十五賞候補となった作品は、以下の「八月の御所グラウンド」という作品です。

是非、こちらもご覧ください(^^)

直木三十五賞候補作品「八月の御所グラウンド」

京都が生んだ、やさしい奇跡。 ホルモー・シリーズ以来16年ぶり京都×青春感動作女子全国高校駅伝の物語。
都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。 謎の草野球大会。借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。

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6.万城目学のおすすめ小説12選

1.とっぴんぱらりの風太郎

仕事をクビになった忍者を主人公にした長編小説です。著者初の時代小説で、2014年の本屋大賞で5位を獲得。また、第150回直木賞候補作にも選ばれています。

忍者の風太郎は、さまざまな不運が重なり伊賀から追い出されてしまう事態に。都で当てもなく暮らしていましたが、ある日、謎のひょうたんと出会ったことをきっかけに、風太郎の運命が徐々に動き始めます。

物語前半の穏やかな雰囲気から一転、後半でシリアスな雰囲気になる、緊張感のある展開は必見。上下巻構成なので、一気読みもおすすめです。

2.プリンセス・トヨトミ

大阪の歴史をテーマにした、エンターテインメント小説です。2009年の咲くやこの花賞を受賞し、第141回直木賞候補作にもノミネート。また、2011年には映画化もされました。

東京から来た会計検査院の3名の調査官と空堀商店街に住む中学生たち。彼らは、大阪人しか知らない歴史の封印の存在を知ってしまいます。400年以上守られてきた秘密が明らかになったことで、5月末日の木曜日、営業活動・商業活動・公共交通機関が全停止してしまうことに…。

予想外の展開が続き、一気読みする読者も多い作品。大阪を舞台に繰り広げられる、壮大な世界観の物語に浸りたい方におすすめです。

3.偉大なる、しゅららぼん

滋賀県の湖東地方を舞台にした長編小説です。琵琶湖の歴史や神秘にフォーカスした作品で、2014年には映画化もされています。

長い間、対立関係にある日出家と棗家は、ともに特殊能力を持つ一族です。しかし、彼らはある大きな危機に直面。主人公・日出涼介は、両家の人々とともに危機に立ち向かいますが…。

ボリュームのある一冊ながら、登場人物それぞれに存在感があり、最後まで飽きずに読み進められるのが特徴。爽やかな読後感を味わいたい方におすすめです。

4.鹿男あをによし

奈良県を舞台にした著者の代表作で、出版直後に第137回直木賞候補作となった長編小説です。2008年にはドラマ化・コミック化もされています。

大学の研究室を追われた主人公は、教授に勧められるがまま、奈良の女子高で歴史の教師を務めることに。彼は軽い気持ちで赴いたが、ある日、鹿に話しかけられたことから状況が一変します。

ほかの作品と比べてファンタジー要素が多いものの、ていねいな人物描写もあり、読みやすいのがポイント。奈良県にゆかりのある方にもおすすめです。

5.ヒトコブラクダ層ぜっと

三つ子を主人公にした、長編冒険小説。アクション、神話、SFやミリタリーなど、さまざまな要素を絡めて展開するスピード感あふれる物語です。

貴金属を盗んで大金を手にした三つ子の前に、ライオンと謎の女が登場します。彼らは砂漠に向かうことになりますが、そこでは驚きの展開が待ち受けていて…。

著者の作品のなかで最もページ数が多く、スケールの大きい作品です。また、これまでの作品とは異なり、海外を舞台にしているのも特徴。上下巻構成なので、時間のあるときに一気読みもおすすめです。

6.かのこちゃんとマドレーヌ夫人

元気な小学校1年生・かのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人が日々遭遇する出来事を描く長編小説。第143回直木賞候補作で、児童小説としても刊行されています。

何気ない日常で出会う不思議や驚きを、それぞれの目線でていねいに描いているのがポイント。著者のほかの小説とは異なり、歴史や特定の地域をテーマにしていないのも特徴です。

笑いあり涙ありのストーリーに魅了され、何度も読み返す読者も多数。優しい気持ちになれる万城目学作品が読みたい方におすすめです。

7.鴨川ホルモー

京都の大学生たちが行う不思議な競技をテーマにした、著者のデビュー作です。「ボイルドエッグズ新人賞」を受賞し、本屋大賞にもノミネート。映画化・コミック化もされた代表作です。

主人公の安倍は、対戦型の競技「ホルモー」を行うサークルから勧誘されます。彼は、ある女性への一目惚れをきっかけに入部を決意。競技や恋愛・友情に浸る青春の日々を過ごします。

登場人物の強烈な個性と、奇想天外な設定に引き込まれる作品。「万城目ワールド」ならではの、独特の世界観がぞんぶんに味わえる小説が読みたい方におすすめです。

8.ホルモー六景

著者の人気作『鴨川ホルモー』のスピンオフ短編集。前作のヒロインや、相手チームの女性など、さまざまな登場人物たちの恋愛事情を描く6編を収録しています。

前作ではあまり触れられなかった、学生たちの日常に焦点を当てた話が中心。恋愛が成就する前のもどかしさ、ままならなさを書いているのが特徴です。

前作の場面を彷彿とさせるシーンもあり、2作品セットで読むのがおすすめ。甘酸っぱい気持ちに浸りたい方にもぴったりな一冊です。

9.パーマネント神喜劇

恋愛成就の神々を主人公にしたお仕事小説。4編を収録する連作短編集です。2018年の山本周五郎賞にもノミネートされました。

縁結びの神は一見、小太りの中年男性。派手な柄シャツと下ぶくれの顔がトレードマークです。彼は同僚のサラリーマンとともに、人々と自身の願いを叶えるために仕事に務めます。

まるで人間のように描かれる神の姿がユニークで、最後まで気楽に読み進められる作品。あたたかみのある作品を読みたい方におすすめです。

10.悟浄出立

『西遊記』『三国志』などの古典作品に登場する脇役たちにフォーカスした5編を収録する短編集。第152回直木賞候補作・第5回山田風太郎賞候補作です。

勇敢な悟空や怖い物知らずの八戒と行動しながら、物事を静観してしまう悟浄。彼が八戒に長年の疑問をぶつける表題作『悟浄出立』をはじめ、人生の見方が変わる物語ばかりです。

「万城目学がずっと描きたかった物語」というだけあり、ほかの作品とは異なる読み口も特徴。中国の古典文学や、歴史好きの方におすすめです。

11.ザ・万字固め

著者の3冊目のエッセイです。日常生活の様子や普段考えていること、旅先での出来事などをまとめた、全35編を収録しています。

愛するひょうたんについて熱く語る話から、東電の株主総会に潜入した話などもあり、バラエティーに富んでいるのが特徴。綿矢りさ・森見登美彦との対談も見どころです。

著者ならではの、ユニークな物事の見方や鋭い着眼点が垣間見えるのもポイント。万城目学ファンの方や、小説のほかにも読んでみたい方にもおすすめです。

12.ぼくらの近代建築デラックス!

直木賞を受賞した『銀河鉄道の父』などで知られる小説家・門井慶喜との共著。近代建築ファンの2人が、東京・横浜・大阪・京都・神戸などの名建築を訪れるルポ対談集です。

「大阪綿業会館」「築地本願寺」などの建築物について、歴史的な観点も取り入れつつ解説。「講談社」や「日比谷公園」といった、比較的身近な建物も取り上げているのが特徴です。

地図や写真もあり、ガイドブック感覚で楽しめる一冊。建築愛あふれる2人の、軽妙なやり取りも見どころです。建築物に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

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