思わず採用したくなる!転職回数が多い40代の職務経歴書の書き方

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職務経歴書の書き方についての疑問
  • 書類選考がなかなか通過できない。何が悪いのよくかわからない。
  • 職務経歴欄をどのように整理してまとめてよいかいイメージがつかない。
  • 自己PR要素を含めた経歴書の書き方がわからない。
  • どのような項目で、全体を構成してよいかわからない。
  • 複数社を経験している場合の書き方のポイントがわからない。

40代を迎えてくると、30代までのようなスムーズな転職活動が、思うように進まなくなります。

また、40代といっても40代前半と後半では、さらに天と地ほどの差があり、年齢を重ねるごとに転職のハードルは高くなります。私自身もイメージは持っていましたが、これほど転職に苦労するとは想像もつきませんでした。

経験上、一番の難関は書類選考です。本当に直接の応募にしろ、転職サイトを通しての応募にしろ、その通過率が極端に下がります。

今回は思わず採用したくなる、40代の職務経歴書をテーマにポイントをまとめていきます。

私自身の経験の中で、採用担当者時代の採用目線人材担当者として求職者の皆さんを企業に紹介してきた目線を重視して、書類選考を通過しやすい職務経歴の書き方について、お伝えしていきたいと思います。

仮に同じような職務経歴の方がいても、ほんの少しの書き方やまとめ方の差で、面接官に伝えらる印象は大きく異なり、内定率にも大きな差が発生します。

書類選考がなかなか通らない、通りにくくなったと感じた皆さんは、是非この記事を参考に、再度作成に取り組んでください。

40代の皆さんはいずれも経験は豊富です。それは応募される皆さんすべてが同様です。職務経歴書を完成させるには少し時間がかかります。
しかし、ここでかける時間は必ず皆さんの成功に直結します。必ずかけた分だけ、悩んだ分だけのリターンが結果として返ってきます。

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目次

1.本記事のテーマ

  • 採用担当者の視点について
  • 職務経歴で記載するべき8つの項目
  • 職務経歴の書き方で重要な5つのポイント

2.著者の経験

これまでの主な職歴は、人材サービス業とコンサル業での勤務です。

人材サービス業では14年間勤務し、約3,500名の求職者のみなさんへお仕事をご紹介してきました。また、コンサル業では7年間人事業務に携わり、新卒や中途採用、教育・研修などを行ってきました。

転職や就職情報のほか、面接時の雑談や、お仕事場での日常的なコミュニケーションツールとして、日々のニュースやトレンドの情報も、お伝えしていきます。

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.採用担当者の視点について

採用担当者は概ね、次のような考え方をもって採用活動を行っています。

(1)採用担当者の視点

30代から40代の方を採用する意図は明確で、即戦力としての配置を期待しつつも、育成の先にある将来の幹部候補としての採用が根幹にあります。

以外に多いのですが、プレーヤーとしての実績を前面に出される方がいます。もちろん一定の実績は必要ですが、正直な感想として、この年代を採用する背景から、プレーヤー実績だけでは不十分です。

なぜなら、同じ仕事を長くしているとその時折の情勢、引継ぎ、長くやってきたからこその実績など、さまざまな要因から能動的な結果ではなく実績が上がることも考えられます。

むしろ、実績よりも以下のようなポイントを理解して提案いただくことが、採用担当者の心に間違いなく刺さります。

40代の中途採用にかかる主な採用基準
  • この応募者が自身の会社で将来的に活躍し、中核となる管理職人材として成長していけるか
  • 目標に対し自身の判断とアイディアで行動し、結果を出してくれるか
  • 他の社員とコミュニケーションを取り、上手に職場でなじんでくれるか
  • 会社の方向性や目標に順応して、部下をけん引してくれるか
  • ただのプレーヤーではなく、管理職候補としての考え方や素養を持っているか

30代以上に転職サポートに強い!《マイナビ転職エージェントサーチ》

(2)職務経歴書の見方

採用担当者も慣れてくると、職務経歴書の初見段階で、概ね応募者の人物像をイメージすることができるようになります。
そして、その精度は経験を重ねるごとに向上していきます。

書類提出におけるマイナス行動

注意したいのは、採用担当者はとても慎重です。特に40代の採用ミスは会社にとっても大きな負債であり、そして採用担当者自身の評価にも悪影響が必須です。

この点の理解が足りず、とりあえず応募書類として必要であるので、形だけ書類を提出する行為です。

採用担当をしていると、どこかで拾ったテンプレートを使用し、どこかの転職サイトで例示されている内容を、ほぼそのままコピペしている経歴書を見る機会は沢山ありました。

特に、検索上位で表示されている例などは一目瞭然のほか、全く同じような表現の方が多数います(笑)。残念ですが、担当者のもとには相当数の応募書類が届きます。

別記事でも説明しておりますが、職務経歴書内にある冒頭の要約欄を読むことだけでも精一杯のケースもあります。必ず時間をかけて、オリジナルの職務経歴書を作成してください!

書類提出におけるプラス行動

職歴が浅い、若干求める人材の経歴と異なっている、などのマイナス要素があっても、丁寧にまとめられた職務経歴書を作成できる求職者の方は、沢山いらっしゃいました。

そうした応募者には「一度会って判断したい」と、感じることが多いのが心情です。
決して素晴らしい実績はないものの、提出期限までに十分な時間がある、提出書類に漏れがない、誤字脱字がない、100点の職務経歴書ではないが一生懸命に考え記載した経過が推測される、などの傾向が見受けられます。
会いたいと考える理由は、これまでの就業環境が悪かったことが理由であり、育て方や環境次第で十分に伸びる要素を十分に感じことができるからです。

採用担当者も千差万別ですので、上記はすべて私の経験談になります。

しかし、これまでも私自身の採用担当経歴から、上記のような誠実な応募者(配慮された対応)に対して評価をする採用担当者は非常に多いと考えます。

良い求人(=良い企業)であればあるほど、目先の人員不足対応を目的とした採用は行いません。まして、40代という定年までの期間が短い人材の採用において、こうした基本的な姿勢は十分に評価に値されると思います。

本当に些細なことですが、誤字脱字のチェック漏れなどのほか、何度連絡してもでない、折り返しも遅い、面接調整の連絡も的を得ていない(都合が悪い場合の第2案、第3案などの提案がない)、やっと来た連絡がメールでの一文など、悲しい話ですが、本当に内定を欲しいのか疑わしい中途応募の方もたくさんいらっしゃいます。

以上のとおり、書類選考段階でこれほど差が生じるケースはよくあります。書類が通らないと感じられる方は一度自身の取り組みを振り返ってみてください。

※ブラック企業は正反対です。安易に内定に乗ってはいけません。40代での転職チャンスはとても限られていますので、焦る気持ちは十分にわかりますが、急がば回れの精神も重要です。

転職サイトに掲載されていない【非公開求人】の紹介を受ける方法は?

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.職務経歴欄で記載するべき8つの項目

転職エージェントなどで「職務経歴書」のテンプレートなどをダウンロードすると、様々な様式がでてくると思います。

以下の内容はそれぞれの経歴において、面接の場面で最低限「説明が必要になる」項目です。

私自身、この構成で記載した職経歴書を使用して、実際に転職活動を行っておりました。

作成した職務経歴書については、これまで面接をしていただいた担当者より、良い評価をいただくことが多かったので、よろしければ参考にしてください(^^)/

別記事で紹介したいと思いますので、ひとまず構成はこういうイメージであるということを認識いただければと思います。

本気のスカウトしか届かない【PayCareer】

(1)1社ごとの職務経歴欄の構成

1社ごとの職務経歴書の主な構成は、以下のイメージです。

言葉にすると難しく感じてしまいますが、ポイントは自分のことを全く知らない方が、作成した経歴書をみて、自分の経歴や良さを分かってくれればOKです!

こう言ってしまうと語弊がありますが、「こう書かなければNG」、「こう書くことが必勝法」のどちらもありません。

項目1から順番に1社ずつ記載してみてください。難しく考えず、項目を埋める意識して書いてみましょう。
記載
事業内容

企業全体の事業内容を書きましょう。

企業ホームページ等があれば、そこの事業内容のコピペで十分です。

主な事業だけでなく、他にも手がけている細かな事業も、全体的に記載するようにしましょう。

担当者に何を行っていた企業で勤務していたかを、知ってもらうことが必要です。

記載
資本金

企業全体の資本金額を記載しましょう。

団体などの場合は、純資産額を記載ください。
何社かでひとつのグループを形成している企業の場合は、自身の所属する企業だけの資本金を記載してください。

記載
雇用形態

正社員、契約社員、アルバイトなどの雇用形態を記載しましょう。

中にはその企業独自の名称の場合は、但し書きを入れ、一般的な名称に置き換えた雇用形態名を併せて記載してください。

記載
従業員数

企業全体の社員数を記載しましょう。
正社員・非正規社員別の数字が分かる場合は、それぞれの人数がわかる数字を記載してください。

資本金と同じように、何社か一緒になったグループ企業の場合は、自分の所属する会社の従業員数だけ記載してください。

記載
配属部署

配属先の部署名を記載しましょう。
ここは仮に長い名称の場合でも、省略せずに正式名称を記載してください。
店舗の場合は、店舗名を記載してください。

その企業独自の部署名で、面接担当者が分かりにくいと感じるような場合は、部署の内容が正しく伝わるように、わかりやすく説明を追加してください。

記載
職位

役職名を記載しましょう。
リーダー、マネージャー、課長、部長など、一般的な名称を記載してください。

その企業独自の役職名で、面接官が分かりにくいと感じるような場合(○○ディレクター、○○心得など)は、一般的に使われている役職名を追記して、任されている役割を追加説明してください。

記載
主な業務内容

従事した部署での主な職種、経験した業務を記載しましょう。

ここは自己PRを兼ねた最大のアピール箇所です。

携わった業務を振り返り、ある程度箇条書きに近い表現で問題ありませんので、漏れのないように記載してください。

複数の部署での経験がある場合は、「1.20〇〇年から20〇〇年 総務部」のような見出しを付けて、時系列に異動した部署ごとに業務内容を整理し、担当者が見やすいレイアウトを意識して作成してください。

箇条書きで意味が理解しにくい場合は、言葉による補足説明を入れてください。
※例えば、人事や総務をしていた方が、急に現場の営業部門へ配属になっていると違和感があります。その場合は「かねてより現場での業務経験を希望しており、志願して異動」など、第三者が状況を理解できる程度に、簡潔に補足をしてください。

記載
業務成績:在籍部署での実績

在籍していた部署での実績を記載すると、より相手が内容をイメージしやすくなります。

私は良い実績も、悪い実績も、脚色なしでそのまま記載しておりました。

説得力がUPすることから、可能な限り数値化できる場合は数字で記載してください。予算比や前年比など、客観的に判断できる数値が記載できると尚可です。

ただし、毎年業績が悪いために、他部署に異動となったような内情がある場合は、あえて記載することはマイナスです。その場合は記載をすることは避けましょう。

また、間接部門や雇用形態等により、数値化が困難な業務の場合は、無理に数値化する必要はありません。

説明補足があれば記載いただく程度で問題ありません(チーム全体で作業効率が改善できた、時間外を削減することができた、効率的に遅延なく業務が運用できるフローを作ることができた、等)。

転職活動はまず自分に合ったエージェント探しから

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.職務経歴の書き方 重要な5つのポイント

実際に職務経歴を記載する際は、上記の8つの項目を埋めていく形のほか、頭の片隅に以下の5つのポイントを置きながら、それぞれの経歴を記載してみてください。

職務経歴書の5つの記載ポイント
  • 1社で複数の部署を経験している方は、新しい順番に経験部署を記載しましょう。
    従事していた「期間」を一番初めに書き、順番に上記の記載5~8までの順番で業務内容を説明してください。
    各順番は、最新(現在)の部署から順番に書いてください。最後は入社直後の部署になります。
  • 1社の経歴が長い場合(多くの部署を経験してきた場合等)は、職務経歴書の冒頭にある「要約欄」のイメージで、ひとまず全期間をとおした「まとめたコーナー」を作成して概要を伝えめしょう。
    その後、新しい順に各部署での経歴を記載してください。
    別記事で私の職務経歴書例を記載しています。ここでイメージすることが難しい場合は、そちらをご覧ください!
  • 上記STEP7:業務内容欄は、間違いなく「自己PR欄」です。
    短文で問題ありませんので、特に伝えたい経歴部分は、その当時の状況や考え、思いも併せて内容を厚めに記載してください。
    40代の転職は、これまでの業務内容や実績のほか、長い経歴をどれだけわかりやすく伝えられるかの経歴書全体の構成や読みやすさも求められます。
    一文一文は短く簡潔に、そして自己PRとなる強い経験や管理能力など、PRするべき項目を選択して記載しましょう。
  • 他の業種を受ける際にも、同じ職務経歴書で問題ありません
    ここは個人的な意見が強くなりますが、私はどの業界に対しても同じ職務経歴書を提出してきました。
    時間をかけて作り上げてきた経歴書であり、あくまで経歴なので固定で問題ありません。
    異なる業界への応募については、「履歴書」の志望動機および自己PR欄を編集することになるので、そちらの対応で十分です。

  • 各転職サイトや、ネットで出回っている職務経歴書例の丸コピーは絶対に使用しない
    ひな形としてフォームや内容のイメージを持つために確認することは良いと思います。
    ただし、会社名や部署名だけ変更し、他はほぼそのままの表現や言い回しのような職務経歴書は避けましょう。理由は、同じように考える人が沢山いるからです。
    安易なコピペで、わざわざ自身の業務経験価値を下げることはありません。自身の思いや、努力した内容を遠慮せず自分の言葉で伝えてください。
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