- COPってなんのこと?
- どのような国が参加しているの?
- 前回までの議会では、どのようなことを話あっているの?
- 今開催で、日本(安倍総理、小池都知事)はどのようなことを演説したの?
1.本記事のテーマ
- 「COP(コップ)」とは?
- 「COP28」の開催日程、開催場所、参加国
- 「COP27」の議論と結果」
- 「COP28」で注目される3つの課題
- 「COP28」での日本の公約内容 岸田総理と小池首相の演説
2.著者の経験
これまでの主な職歴は、人材サービス業とコンサル業での勤務です。
人材サービス業では14年間勤務し、約3,500名の求職者のみなさんへお仕事をご紹介してきました。また、コンサル業では7年間人事業務に携わり、新卒や中途採用、教育・研修などを行ってきました。
3.「COP(コップ)」とは?
「COP(コップ)」とは、「Conference of the Parties」の略称です。
日本語では「国連気候変動枠組条約の締約国会議」と訳されます。
1992年5月に採択され、1994年3月に発効した国連気候変動枠組条約(地球温暖化による影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約)にもとづき、各国の対策と進捗を確認し、気候変動に関わる問題や取り組みについて議論する国際会議です。
4.「COP28」の開催日程、開催場所、参加国
COPは毎年開催されている世界会議です。
2022年11月に行われたのは第27回目の会議だったことから「COP27」と呼ばれています。
2023年11月30日から12月12日までの13日間に開催予定とされる第28回目の会議を、「COP28」と呼んでいます。
COP28が開催されるのは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイです。今回の議長国はUAEが務めることになっています。
COPに参加するのは、198の国や機関になります。
各国の政府代表のほか、学者、NGO団体、ビジネスリーダーなどが参加対象者です。COPは気候変動に関する最大規模の国際会議と言える。
5.「COP27」の議論と結果
前回のCOP27は2022年2022年11月にエジプトで開催されました。
ここで議論されたのが、「損失と損害」についてです。
先進国が温暖化や気候変動の原因を作って利益を享受し、途上国がその被害を受けている。
この件についてCOP27では、途上国を支援する基金を設立することで合意しました。
基金設立というテーマは被害者と言える途上国に対する賠償的な側面もあり、大きな一歩となりましたが、一方では誰がその基金を負担するかなどの内容は、持ち越されたまま閉会しました。
6.「COP28」で注目される3つの課題
COP28では、はじめて各国の取り組み内容と達成度を評価する「グローバルストックテイク」が行われます。
グローバルストックテイクとは、パリ協定の目標達成に向けて、各国が温室効果ガス排出量の削減目標を立ているますが、その各国の取り組みや進捗状況について評価する仕組みのことです。
グローバル・ストックテイクは、パリ協定第14条で定められており、5年ごとに評価を行うことになっています。
前回のCOP27で決定した「損失と損害の基金」。
しかし、この具体的な運用について、棚上げされた状態で閉会されていました。
どの国が資金支援対象になり、資金を出すかといった具体的な取り決めが必要になります。難航必須の議題と言えます。
パリ協定の目標達成には、化石燃料からの脱却が欠かせません。
化石燃料の「段階的な廃止」を支持する国は多いのですが、やはり反対する国もあります。
前回COP27では「段階的な削減」と微妙なニュアンスで留めた内容を、正式に「段階的な廃止」としてを合意できるかということも、COP28に大きな議題のひとつと言えます。
7.「COP28」での日本の公約内容 岸田総理と小池首相の演説
岸田文雄首相は「COP28」の首脳級会合で、以下の内容を演説しました。
- 温室効果ガスの排出削減対策の取られていない石炭火力発電所の新規建設を「終了する」と表明した。
- 議長国のUAEなどが掲げる、世界全体の再生可能エネルギーの設備容量を、2030年までに3倍にするとの目標に賛同する姿勢を示した。
2023年5月に広島市で開かれたG7サミットの首脳宣言で、「建設終了に向けて取り組む」と明記はしましたが、日本政府として国際社会に正式に発信するのは今回が初となりました。
一方、日本は既存火力の排出削減策として、CO²削減の条件が整っている石炭火力は今後できるだけ長く使用する旨も演説したことで、欧州などからの批判の声も上がった。
東京都の小池百合子知事は「COP28」の関連会合て、以下の内容を演説しました。
会合は各国の都市の首長らを集めたもので、こうした会議がCOPに合わせて開かれるのは初めてのことでした。
- 薄いフィルム型で軽く、ビルの壁面にも設置できる「ペロブスカイト太陽電池」を活用する脱炭素の構想を紹介した。
そしてサンプルを紹介し、「東京はあらゆる場所で発電できる世界初の未来都市になる」と強調しました。